2012年3月

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心の準備 その2

さて、これは1954年に出された本田宗一郎のマン島TTレース出場宣言文です。
ある日、モデルクリエイトマキシの板橋さん(いつも僕がツナギに入れているロゴマークをデザインして、染めて、それだけではなく度重なる転倒でボロボロになった革もたちどころの修理してくださっている恩人です。感謝)から「マン島目指すんやったら、これくらい読んで気合入れとかんかい!」と送られてきたので、丁重の拝読させて頂いた次第。

この宣言文が出されたのはホンダが倒産寸前の時のころ。窮鼠猫を噛むというか、起死回生の必殺技にしてもあまりに荒唐無稽な気がしますが、この5年後、本当にマン島にRC142(125ccのレーサー)と4人のライダーを送り込んだのですからその執念たるや驚きです。
当時、すでに2500人に達していた従業員も“社長”のこの夢物語に一丸となって発奮したというのですから、まさにメーカーとニッポンの威信をかけた一大プロジェクトだったと言えるでしょう。
事実、この中の一文に「敗戦国のドイツがあれだけ復興したんやから、俺達にだってできるわい。敗戦はワシら世代の責任なんやから若者にその代償を払わせるわけにはいかん。そやからマン島レースに出て、日本の工業製品のすんばらしさを世界に教えたるねん!」という趣旨の内容があります。

スバラシイですね、ホント。
この参戦を機に、その後、日本のモーターサイクルメーカーが世界を席巻することになったのは言うまでもありません。
このあたりの歴史的事実を踏まえながら“汚れた英雄”を読むとフィクションとノンフィクションが入り混じって、かなり物語に入り込めるので、合わせてお楽しみくださいませ。

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