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岡山国際表彰台物語

思い起こせば2日前。6月22日の日曜日。
遠くイギリスとかいう国で、モトGPとかいうレースが開催されていたらしいです。
なんでも出走は18台程度と伝え聞いているので、きっとローカルでセコいレースなんでしょう。

それに引きかえ、岡山国際は熱い!なかでもST600クラスはさらに熱い!
世界が泣いたレース物語をドドンと振り返っておきましょー!おー!

あれ?誰もついてきてないっすね。
ちゃんとした話もあるので、ちょっとテンションおとしていきましょうか。


【序章】
そもそも少し前。
いつものごとくスタンホープ西田さんとくっちゃべっている時に、「決勝に強いって言われるけど、練習はあくまでも決勝にいい結果が残せるようにやってるんだから、いつもタイムアタックしてても意味がない」という主旨のことをおっしゃってました。確かにその通りだよなぁ、と思いつつも根が貧乏性なのか、走りだしたら全力全開じゃなきゃもったいない気がして、ついついそれを忘れがち。調子の良し悪しの判断がタイムになってしまっているので、タイムが出なけりゃ、ついサスやエンジンをさわりたくなって、結局は迷宮入りするというパターン。もちょっと頭使わないとねぇ、とぼんやりと思っていたのがレースウィーク直前のこと。
そうこうしているうちにレースが近づいてくるのでした......。


【19日(木曜日)】
この日、名古屋で一仕事終えて、むかった先は金沢。
幾度か紹介したことのある全日本ライダー中山しんたろう選手の家です。
なにをしに行ったかといえば、しんたろうパパお手製の手打ちソバを食べに。しんたろう選手とお父さん、お母さん、おばあちゃん、それにネコの阿国(おくに)ちゃんと和気あいあい。ピリリと辛味の効いたソバは旨いし、天ぷらも旨い。ひたすら食べた後は、ひとっ風呂浴びて、寝るだけぇ......。

って、違った!
岡山国際攻略法を聞き出すのが目的だった。危ない、危ない。
なんせ、このしんたろう選手は昨年、岡山国際で開催された全日本では7位入賞という実力者。しかも、この時はウェット。週末のレースもウェットが予想されるため、攻略の必殺技を語ってもらうにはこれ以上ないライダーというわけ。ついでに言えば、今年の全日本は開幕戦以外ことごとく雨。その中で、ことごとく好結果を残していることもあって、そりゃもう雨マスターなわけですよ。

結局、とりとめもない話に何時間もよく付き合ってくれたものですが、"ブレーキングはここ"、"ラインはここ"、みたいな具体的な攻略法を聞いたわけではなく、その大半は"考え方"や"取り組み方"。西田さんと同じく、レースに向けて、いろいろと試しつつ、いかに仕上げていくかが大切なのかを教わった次第。
技術的なこともいろいろ聞いてみたものの、試せそうなのは"S字で振られたときの押さえ方"くらい。あとはまだまだ無理無理ィー!レインでもドライと同じようにブレーキしてもOKって言われても無理無理ィー!(T_T)

そんなこんなで夜もふけ、一路、今度は岡山国際に向かったのでした。
中山家御一同様。ほんとうにお騒がせしました&ごちそうさまでした&ありがとうございましたm(_ _)m


【20日(金曜日)】
早朝にサーキット前へ到着し、ひと眠り。
パドックにむかうと、ブリヂストンタイヤのテストで全日本チームが大挙集結中!いろいろと考えた上で、この日は走らず、全日本ライダーの走りを徹底観察することに決定。走るだけが能じゃない!ということで早速一皮むけてみた感じを自分で演出。

いや、でも結果的にこれがよかったんですねぇ。
午前と午後で合計3時間。コースのあらゆるところで、全日本ライダーの走りをくまなくチェーック。
アクセルオフのタイミング、倒し込みのポイント、クリッピングの違い、立ち上がりのライン......などなど、ノートにメモメモメモ......。苦手だった2コーナーの進入は、脳内ではほぼ会得。ムフフな感じで、気分が大きくなってしまったため、金曜日にもかかわらずロッジで寝るという大奮発で翌日の走行に備えます。


【21日(土曜日)】
さて、この日は30分X3本の走行予定。
1本目はレイン。あとの2本はドライで走れたため、いろいろな想定でデータ収集(というほど緻密じゃないけど)。
前日のノートとにらめっこしながら、全日本ライダーのラインに近いイメージで走れたのは大きな収穫でしょう。路面コンディションがコロコロと変わるため、あまりタイムが気にならなかったのもある意味ラッキー。ひたすら、CBRの声に耳を澄ませて走りの精度を上げていきます。

ヒマな時間は、これまでの選手権上位入賞者である大西選手高間選手RIKI選手、長野選手と親交を深めつつ、転倒もなく無事終了。



夜は、パドックで焼肉ゥー!
同じピットだったGPモノ法月選手の宮脇メカにゴチになりました!
いつもならレース前のゴハンは控えるものの、雨なら体重がある方がトラクションがかせげるかも?という前向きな判断でひたすら食う、食う。うまかったなぁ...。


【22日(日曜日)】
さぁさぁ!こっからはテンション上げて、いくで!



...と思ってたら、決勝の朝は超ド雨。
わかっちゃいたけどねぇ。
ま、でも思い切って新品レインも用意してたことやし、はりきっていきましょー。

予選出走は39台。予選時間はわずか10分のため、他車のペースに巻き込まれてタイムが伸びないのは避けたいところ。なので、そこそこ早めにウェイティングエリアに車両を運んだものの数台がすでに待機。みんなやる気満々やな。結局、7台目でコースインしてタイム計測開始。

クリッピングポイントとアクセル全開タイミングだけはズレないように注意しながら、走っていると前走車を次々にパスでき、気がつけばクリアラップがとれてるじゃあーりませんか。最後の2周はミスしないように、転倒しないように走り切り、ピットに戻ってくるとヘルパーのタクマと松永さんがお出迎え。「ポールだってさ!」というわけで、自分自身におめでとう!

ポールは出来すぎにしても、現状の自分にできる範囲で「これ以上はちょっと無理!」っていう走りができていたので、結果がそれについてきてくれた感じ。

着替え終わったら、予選2位の大西選手登場。
俺様のことを「いよッ!レインマスター!」とほめ殺しつつも、「僕ね、最終ラップの区間タイムはそれまでの最速やったんですよ。でも、最後にミスッてねー」とさり気に自分のポテンシャルもアピール。前回レース優勝の誇りを武器に勢いに乗る若者とおっさんの心理戦がここに勃発!
...って、そんなたいそうなもんちゃうな。


ここまで、長ッ!
おっさんはそろそろ疲れてきたので、ここからテンポよくいくで!



さぁ、そんなこんなでアッと言う間に決勝前。
コースインに向けて、テンション急上昇ー!
一人だけタイヤウォーマー巻いてないのは、ビンボーだからぢゃないぞ。ホンマやぞ。



さぁさぁ、栄光のポールポジションだぁ!



が、緊張のせいか、ちびまる子ちゃんの青ざめた顔に見えてきた...。
(似てねぇー)



んなことを考えていると、サーキットクウィーーーンのおねえちゃんがパラソル持って登場!テヘッ



ヘラヘラしてると松永さんも半笑いだぞ。



しかーし、サーキットクウィーーーンのおねえちゃんが去るとテンション急降下。
っていうか緊張度急上昇で、またまた青ざめてきたぞ。
横で和気あいあいと記念撮影に興じる大西チームとは対照的に、われわれはおっさん2人して、なぜか固まってるし...。



これ以上、緊張したくないので、とっととスタァァァートォォォー!
あっと言う間に、4位ィィィー!
......なのは、なんでやねん!
ま、これでもいつもよりずいぶんマシなのだ。
だから、これでいいのだ。

そうこうしているうちに1周目に2位まで挽回すると、後は......



抜いたり、



抜かれたり、



抜いたり、



抜かれたり。

2コーナーは完全にこっちのやりたい放題。
インからだろうがアウトからだろうが、さしまくり。

そのかわり、裏ストレートエンドはやられたい放題。
右から左からズバズバさされまくり。
「これは抜けんやろ!?」と思って、インをがっちり閉めたのにアウトから思いっきりかぶせられた日にゃ、本気で落ち込んだ......。
最近の若者は年長者の労をねぎらうっちゅうことを知らんらしい。

もうね、なんか途中からはあまりのやられっぷりとブレーキの下手さ加減が我がことながら、おもしろくなってきた。



んで、いよいよ最終ラップに突入。
1コーナーから2コーナーにかけて、またまたトップに立ってみたものの、残念なことに裏ストレートエンドの方がゴールラインに近いところにあるので、またまた抜かれたら、特に策なし。突然、逆回りとかにならへんかな?ならんよね......。

とか思ってたら、やっぱりきやがりました!けっこう、がんばってブレーキをがまんしてみたものの、自分が止まるので精いっぱい。バタバタしている間に、アッサリ抜かれてみたりなんかして。3位には長野デラックス(勝手に命名)がつけて、虎視眈々となにごとかを狙っているので無理はしたらアカン。



そんでもギリギリいっぱいまでアクセル開けてみたものの、最後はダブルヘアピン立ち上がりで軽くスベッてジ・エンド。でもまだあきらめきれないので後ろから呼び止めてみたけれど、結局コンマ4秒差まで間隔をひろげられて負けたぁぁぁー。


いやー、でも「オモロー!」なレースができてホントに幸せ。



クールダウンラップを終えて、表彰台の下で車両を停止。
しっかし、なんか貧相やな俺様号。
となりの2台は速そうやし、きれい。
うーむ。次戦はちゃんと塗るかぁ。



表彰台で若者をたたえるおっさん2人。



無邪気に「イチバァーン!」とか、やりやがるから、ちょっとひいてみたおっさん2人。



クレバーウルフ賞もらって、アゴを伸ばす若者1人。



水遊びに興じる大人3人。



なぜか拝み始めるおっさん2人。



アゴの長い若者と首の長いおっさん?
お目目パッチリの若者と目が細すぎるおっさん?
色の黒い若者と色の白いおっさん?

ま、なんでもいいや。
とにかく、戦い終えた爽やかな2人だな、うん。

大西選手はこれからしばらく鈴鹿4耐にむけて全力全開。
がんばってよー。
将来、大物になったあかつきには、「アイツはなぁ。アイツは俺を超えていったんやぁ......(ヒック)」とか飲むたんびに言うねんから。



あー、楽しかった。
最後は激戦を物語るワンシーンをカメラマンっぽく撮ってみたりなんかして。


ではまたー!


Special Thanks
 大西博規選手
 スタンホープ西田さん
 タイナカメカ
 高間弘泰選手
 長野博選手
 中山しんたろう選手
 中山家の皆様
 法月多喜夫さん
 フク選手
 松永法丈さん
 宮脇さん
 矢野琢磨くん
 RIKI選手


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