仕事の依頼があった場合、大抵はふたつ返事でOKする。
安請け合いとも言うけれど、それで今まで致命的な失敗も後悔も無かったし。
とは言うものの、
よもや37歳で「ラテンバー」デビューするとは思わなかった。
しかも、そこで「サルサ」を踊らされるなんて。
地下にあるホールの扉を開けると、そこは確かにラテンな場所で。
葉巻の匂いがたちこめる中をラテンな人達が腰も千切れよ、とばかりに
体を密着させてフリフリ、クルクルしているわけで。
それだけで十分お家に帰りたい気持ちになったものの、
「まてよ。こんな密集状態じゃとても撮影なんてできないじゃん。中止や、中止ー!」
と、この状況から逃れるための一筋の光明を手繰り寄せようとしたのも束の間。
突然、キューバな音楽が鳴りやんで、照明が明るくなったところで
店のオーナーがマイクを持ち出し、言うことにゃ、
「本日は雑誌の取材があり、これからライターさんが踊る様子を撮影しまーす。皆さーん、少しの間、ご協力くださーい!」って。
……おーい。
穴があったら、いっそ埋めてほしかった。
仕事とはいえ、その愚行をカメラマンに撮られ、
誌面を汚すことになろうとは……。
踊り相手の女性は、ちゃんとしたモデルさんなわけで。
あのルイス・ハミルトンのグリッドガールを務めたこともあるとか。
なので、人前で踊らされることにも余裕顔。
いまさらながら、なんでこの仕事が舞い込んだ??
発注するほうはもちょっと人選を練ろうよ。
俺はもちょっと考えてから仕事を受けようよ。
2008年最後の撮影でもあったこの仕事。
前向きに考えれば、なんだか来年は仕事の幅が広がりそうな気がしないでもない。
というわけで、今年お世話になった皆々様。
本当に本当にありがとうございました。
2009年も何卒よろしくお願い申し上げます m(_ _)m