2012年3月

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磯部孝夫さんの写真展

写真師・磯部孝夫(イソベタカオ)さんの初個展が都内のアートギャラリーにて開催中。 お時間のある方もない方も、お近くの方もそうじゃない方もぜひ。

場所は、台東区にあるアートギャラリー"Nakamura Arts(ナカムラアーツ)"。 古民家を改装したギャラリーで、のれんをくぐって、引き戸をガラガラッと開けると、和服を着た品のいいご婦人が迎えてくださり、写真を前にしばし世間話。 古民家のその雰囲気とあまりにマッチしていたので、ギャラリーのオーナーかと思っていたら、磯部さんの奥様でした・・・(^^;

20110328.jpg

携帯で撮ったから伝わりづらいかもしれないけれど、とってもいい感じのおふたり。

ところで、この磯部さんが何者かっていうと元スクールメイツ(!)
・・・という驚愕の過去はさておいて。

『クラブマン(1986~2009年)』や『ホットバイクジャパン(1992年~)』といったバイク雑誌で創刊時からメインカメラマンを務めた人だ。 マン島やデイトナ、グランプリにはそれより遥か前から通い、多くの印象的なシーンが誌面を飾っているので、知らない間に目にしている人も多いと思う。

かつて『クラブマン』に所属していた僕としては、初代編集長である故・小野かつじさんがマンクスGPに出た唯一の日本人であること、なにより磯部さんがそのマン島に83年からほとんどかかさず訪れていることがマン島を知るきっかけでもあり、これまでのレース活動の大きな支えのひとつでもあった。 だから、僕がマン島TTに参戦しようとしたことは偉大なふたりに対するちょっとした挑戦、もしくは恩返しでもあったように思う。 ま、それだけだとカッコつけすぎなので、「あなた方の後輩もちょっとはがんばってるでしょ?」っていう自己顕示を含んでいることも付け加えておくけど。

DSC_2827.JPG

↑ 5年ほど前、『クラブマン』の250号と251号で、磯部さんの写真を特集したことがある。 250号では1984~88年までのグランプリを、251号ではマン島の様々なシーンをそれぞれ13ページずつ掲載し、磯部さん自身にコメントも寄せてもらった。

その時にあらためて思ったことは、被写体に近づけば近づくほど、磯部さんの写真が魅力的になるということ。 特に、コースもパドックもほとんど管理されていなかった当時のグランプリの写真は鮮烈で、バイクとレースと人にギリギリまで迫って撮られた作品の数々は鳥肌が立つような鬼気迫るものもあれば、鼻歌でも聞こえてきそうなほどのどかで牧歌的なものもある。

磯部さんがマン島に毎年通うのは、こういう"ギリギリの距離感"が残されているのも理由だと思う。 撮りたいもの、撮りたいところへ迫れる自由さは、今のグランプリにはもちろん、草レースにさえほとんど残されていない。 磯部さんは以前、「道具なんか問題じゃないんです。レンズがなきゃ、撮れるところまで近づけばいいんです」と言っていたことがあったけれど、現在の多くのレースでは、あらゆる制約のもと、近づくことを物理的に許してくれない。 それは磯部さんにとって、とても物足りないことなんだろうな、と思う。 なんせ、ギリギリを求めすぎて、車にひかれちゃったり、車から落っこちたりしたことが何度かある人だから・・・(^^;

じゃ、被写体に近づければ磯部さんみたいな写真が撮れるのかと言えば、もちろんそんなこともなく。 人柄なのか、キャリアとともに磨かれてきたのかわからないけれど、磯部さんがカメラを向けても警戒したり、硬くなったりする人はほとんどいない。 それは日本人でもガイコクの人でも、大人でも子供でもそう。 わかりやすいのは、猫かなぁ。 野良猫って警戒心が強いでしょ? だから、近づくのはもちろん、一眼レフなんて構えようもんなら、ダッシュで逃げていくことも珍しくないはずなんだけど、磯部さんはスッ近づいて、パシャッと撮ってしまう。 実際、猫の写真も多い。 こんな風に、相手の懐になにげなく入れる磯部さんのキャラクターは多くの人に愛されている。

えーと、長々となんの話してんだっけ?
ようするに、バイクやレースにはもちろん、人や猫や花や風景や食べ物などなど、マン島の日常にもグーンと迫った磯部ワールドをお楽しみくださいってことさ。 あ、そうそう。 遠慮がちに、隅っこの方で値段も公開されているので、気に入った写真は遠慮なくお買い求めもどうぞ。 磯部さん自身は商売っ気がないというか、相当口下手な方なので、本人になり代わって宣伝です。 作品が気に入った人の手に渡り、飾られるというのはなによりもカメラマン冥利に尽きると思うので。


【開催場所】
ナカムラアーツ
 http://nakamura-arts.com

 東京都台東区東上野1-3-2
 03-5812-4094

【開催期間】
Part.1 2011年3月20日~4月13日
      (4月1日に作品入れ替え)

Part.2 2011年4月14日~5月8日


磯部さんのホームページ Isobe Takao.COM


ISA2277.jpg
2010年6月3日 午後9時頃 Creg‐Ny‐Baaより
Photo by Takao Isobe


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がんばれ、松っちゃん! 2011マン島TT

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